スラロームに初挑戦
時速40km/h走行にも慣れて来たので、いよいよスラロームに挑戦です。
参考までにスラロームとは、道路に描かれている白線を右に左にとバイクでまたぐ感じで、車体を左右に振りながら進路転換させていく走行テクニック。
正式名称は「進路転換コース」です。
初心者ライダーにとって、高度な運転技術を要求されるスラロームは、非常にハードルが高いと言われていますよ。
なぜなら、条件反射で自動車と同じようにハンドルで進路を変えようとすると、転倒してしまうためです。
基本的にバイクはハンドル操作ではなく、体重移動とニーグリップなどで操作していく乗り物であることを、スラロームに挑戦する前に覚えておきましょう!
スラロームでクリアすべき課題は?
教習場の卒業試験でも、当然スラロームの運転技術が問われます。
しかも、普通自動二輪は7秒、大型自動二輪は8秒でスラロームをクリアしなくてはなりません。
また、走行中に減速してしまいエンジンがストップしてしまったり、車体がふらついてしまい足を着地させてしまうとNG!
さらに、障害物にぶつかってしまい転倒しても、卒業試験をクリアできません。
ただし、規定時間をオーバーしてしまっても、1秒につき5点減点されるだけすから、焦せらなくても大丈夫です。
早速、実技練習でしっかり走行テクニックをマスターしましょう。
スラロームをうまく走るコツは
スラロームを上手にバイクで走るコツは、体重移動と車体の傾け方です。
たとえば、左に曲がる時には車体を左に倒しつつ、体重も左側に移動させていきます。
この時に使用するギアは2速です。
コナーを曲がり終えたら、車体を立て直してアクセルの回転数を上げます。
逆に、右に曲がる時には車体を右に倒して、体重を右側に移します。
実はこのコーナーを曲がる時の目線も大事ですよ!
つい近くの障害物に目がいってしまいますが、1つ先のターゲットに目線を合わせるように注意しましょう。
逆に言えば、スラロームはこれらの右左の操作を繰り返すだけなので、体で感覚を覚えてしまえばそう難しいことはありません。
スラロームはアクセル操作も必要!
コーナとコーナの間隔がどのくらい開いているかによって、アクセルの開き加減が変わります。
教習所のように約4,5m間隔のスラロームの場合には、アクセルはほんの少しだけ開く程度でOK!
コーナーに入る少し手前でアクセルを戻して、コーナーを曲がり切ったら時点で素早くアクセルを少しだけ上げます。
アクセル操作をうまくおこなえないと、バイクが立った状態になってしまうので、コーナを曲がれません。
またコーナーとコーナーの中央の位置を走るような感覚で、ライン取りをおこなうこともポイント。
これらのテクニックを身に付ければ、インストラクターのように軽やかにスラロームを走行できるでしょう。